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良いサービスが知られない問題をどう解くか|Circlinkaが考えるDistribution

Practical guide for makers
運営·2026年8月17日

良いサービスが知られない問題をどう解くか|Circlinkaが考えるDistribution

プロダクトを作るコストが下がった今、次のボトルネックは「どう見つけてもらうか」。Circlinkaが作りたいDistributionの仕組みをまとめます。

Key pointCirclinkaはプロダクトを並べるだけのディレクトリではなく、発見・理解・送客・相互紹介をつなぎ、小さなプロダクトが継続的に見つかる仕組みを目指します。

良いサービスが知られない問題をどう解くか|Circlinkaが考えるDistribution

AIコーディングやノーコードによって、個人でもWebサービスやアプリを作る速度は大きく上がりました。

一方で、作れるプロダクトが増えるほど別の問題が目立ちます。

「ちゃんと役に立つのに、誰にも知られていない」という問題です。

Circlinkaが解きたいのは、まさにこの部分です。

私たちはDistributionを、ローンチ日にSNSへ投稿することだけだとは考えていません。開発者が毎日発信し続けなくても、プロダクトが複数の場所から発見され、価値を理解され、公式サイトへ人が動く状態を作ることだと考えています。

良いプロダクトでも、見つからなければ存在しないのと近い

小さなプロダクトには、大企業のような広告予算や営業組織がありません。

開発者本人が、

  • 開発する
  • 問い合わせに答える
  • SNSを書く
  • SEO記事を書く
  • 分析する
  • 営業する

まで全部やることも珍しくありません。

すると、開発が忙しい週は発信が止まり、発信が止まると新しいユーザーとの接点も止まります。

Circlinkaは、この「開発者の発信量と流入量がほぼ直結してしまう状態」を少しずつ崩したいと考えています。

Circlinkaはプロダクト一覧だけでは足りない

サービスを集めてカードに並べるだけなら、リンク集です。

それではプロダクト運営者への貢献は限定的です。

Circlinkaが作りたいのは、

発見する

→ 何のサービスか理解する

→ 自分に合うか判断する

→ 公式サイトへ移動する

→ 周辺のプロダクトも知る

という循環です。

そのために、プロダクトページ、読みもの、相互掲載を別々の機能ではなく一つのDistributionネットワークとしてつなげます。

1. まず視覚で興味を持ってもらう

プロダクト一覧で名前と短い説明文だけを表示しても、人間の注意は止まりにくくなります。

そこでCirclinkaの「プロダクトを探す」では、公式サイトのOG画像やTOPビジュアルを大きく表示するようにしました。

デザインツール、業務SaaS、iPhoneアプリでは、実際の画面を見るだけで用途や完成度が伝わることがあります。

最初の役割は、説明を全部読ませることではなく、「これは何だろう」と思ってもらうことです。

2. 公式説明をコピーせず、第三者として価値を整理する

次に必要なのが説明です。

公式サイトでは、開発者にとって当たり前の言葉が使われていたり、ブランドコピーが中心で用途が伝わりにくかったりします。

Circlinkaでは、

  • 誰向けか
  • どんな困りごとを解くか
  • 何が他と違うか
  • どんな場面で使うか

を第三者の視点で短く整理します。

例えば、

  • RankDockなら「個人開発者が日本App Storeのキーワード順位を記録するための軽量ASOツール」
  • ZaikoCountなら「BASEとイベント・委託販売などの実在庫をまとめる小さなお店向け在庫管理」
  • OpenFilingなら「日本上場企業の財務・開示データをAIやMCP/APIから扱えるサービス」

という具合です。

この再整理自体が、プロダクトを新しいユーザーへ翻訳する仕事だと考えています。

3. 読みものからプロダクトを見つけられるようにする

一般的なノウハウ記事だけを大量に作っても、Circlinkaで読む理由は弱くなります。

そこで今後の読みものは、日本の実在プロダクトを積極的に取り上げます。

例えば「競合が多い市場で小さなサービスが選ばれる方法」というテーマなら、抽象的なポジショニング論だけではなく、RankDock、ZaikoCount、ondot timer、Okoeなどを例にします。

記事を読んだ結果、

「この考え方は分かった」

だけでなく、

「こんな日本のプロダクトがあるのか」

まで持ち帰ってもらうことが狙いです。

4. Circlinkaから「もっと伸ばすなら」を提案する

ここがCirclinkaらしさを最も出したい部分です。

プロダクトを紹介するだけでなく、第三者として成長仮説を考えます。

例えば、

  • SEOで狙えそうな具体的な検索意図
  • LPで強調した方がよさそうな利用シーン
  • SNSで見せると伝わりやすいBefore / After
  • 比較記事にすると強そうな競合軸
  • 相性がよさそうな別プロダクト
  • 海外展開時に変えた方がよさそうな訴求

などです。

もちろん、外から見た仮説なので正解とは限りません。

それでも「掲載しました」で終わるより、プロダクトのDistributionについて一緒に考える方が、Circlinkaが存在する意味は大きくなります。

5. プロダクト同士で発見経路を交換する

Circlinkaのもう一つの柱が相互掲載です。

多くの小さなサービスは、一つひとつのアクセス数は大きくありません。しかし、ユーザーの課題が連続するサービス同士なら、お互いのユーザーへ自然な形で別のサービスを紹介できます。

重要なのは無関係な広告を出すことではありません。

「この作業が終わった人は次にこれが必要になる」という関係を見つけることです。

小さなプロダクトがそれぞれ単独で集客するのではなく、複数のプロダクトが持つ発見経路をネットワークとして使えるようにする。これがCirclinkaのDistributionの中核です。

日本の小さなプロダクトを積極的に取り上げる理由

海外の有名SaaSを解説する記事はすでに大量にあります。

一方、日本の個人開発や小さな事業者が作ったサービスは、面白いものでも情報量が少なく、プロダクト名を知らなければ検索にもたどり着きにくいことがあります。

Circlinkaでは、そこを意図的に拾います。

新しく見つけたプロダクトについて、

  • 公式サイトを確認する
  • 何が特徴か整理する
  • Circlinkaへ掲載する
  • 関連する記事で紹介する
  • 成長アイデアを考える
  • 必要なら運営者へ情報更新を依頼する

という流れを作ります。

目標は「掲載プロダクト数が多いサイト」ではありません。

「Circlinkaに載ると、自分では届かなかった人に説明してもらえるサイト」にすることです。

やらない方がいいこと

この思想に立つと、避けるべき運営も明確になります。

  • 名前とURLだけの大量登録
  • 公式説明文のコピーだけで終わるページ
  • 同じテンプレートへ単語を差し替えただけの記事
  • 実在プロダクトと結びつかない一般論の量産
  • 公開後に一度も更新されない情報

ページ数や記事数は成果ではありません。

そのページから、誰かがプロダクトを理解し、公式サイトを見たり、利用したり、運営者へフィードバックしたりしたときに初めて価値が出ます。

Circlinkaが目指す状態

最終的に作りたいのは、次のような状態です。

開発者がプロダクトを作る。

Circlinkaが見つける。

価値を整理して掲載する。

読みものや関連プロダクトから新しい人が見つける。

公式サイトへ人が流れる。

利用者や運営者から新しい情報が増える。

その情報を使って、また次の発見経路が生まれる。

良いサービスが「発信が得意な人だけ勝つ」状態から少しでも離れること。

それがCirclinkaがDistributionをやる理由です。